以前の事例で、牧場を営むお客様から牛舎をネットワークカメラで監視・管理できないかとのご相談が有りました。

牛舎は電気だけは通ってるものの、ネットワーク（インターネット）は通っていない建物のため、
同軸ケーブルを使って新たに母家からこの牛舎まで配線をするか、検討されているところでした。
しかし、新たに同軸ケーブルを配線するには、周りに建物の無い牧場の敷地内でしたので、
土の中を配線するしか無く、それにはかなりのコストが掛かることが見込まれていました。

そこで当社からは、屋外用のネットワークカメラと、スマホ向けにも使われるSIM（Subscriber Identity Module）を組み合わせて、回線のないところでもカメラ映像をクラウドに保存できるプランをご提案しました。

設置後のカメラから送られてくる映像データはすべて、あらかじめ設定しておいたスマホアプリで閲覧できます。
現場にレコーダーを置く必要もないので、ハードウェアのメンテナンスは非常に少なくて済みます。

導入後は、いつでも牛舎の状況を視覚的に、離れていた場所でも見れるようになったことで、
少なくともその牛舎に掛ける業務時間がだいぶ短くなったそうです。

「そこに行かなくても状況が見える」
これこそがネットワークカメラの目的なので、それをちゃんと実現しています。

携帯電話やスマートホンで使用される「SIM」を使って通信する仕組みを内包する、
屋外対応オールインワンのカメラセットを利用すると、配線工事を氏なくてもクラウド環境へ映像を伝送できるので
新たにインターネット契約・接続環境をする必要がありません。

また、SIMの通信圏内であれば場所を選びませんので、畜舎に限らず、配線しづらい場所でも
カメラ映像を捉えたい、という場所にうってつけのプランです。

SIMのご契約も当社と提供メーカーが用意しますので、諦めかけていたカメラの設置を、
ぜひもう一度、ご検討の上、私達にご相談ください。

SIMを使ったカメラの設置事例では、配線工事が少ないため、初期導入にかかる費用が抑えられる傾向があります。
場所によっては、カメラのキッティングを当社が行い、カメラは宅配で送って、お客様が設置されたケースもあります。

設置後、どうしてもSIMで映像データを転送しますので、通信費は発生します。
その分、ランニングコストは少しだけ、有線接続のカメラシステムよりコストが掛かります。

しかし、有線でつなぐための配線工事を実施するとなると、それだけで膨大な費用と時間が掛かり、
しかも配線をしてしまうと、そこの場所以外に移すことはできなくなります。
SIMタイプなら、電波が入る（圏内）であれば、カメラだけ移動して電源をつなぐだけで、
カメラの映像が伝送できますから、設置後も柔軟な環境変更に対応することができるのも利点の一つです。

配線がいいのか、SIMを使った通信を行うタイプを選ぶのか、
迷ったらまず、当社のスタッフにお気軽にご相談ください。